研究テーマ->自動作曲->自動作曲と音楽スタイル->音階を変更して「沖縄風弦楽四重奏」を作成してみよう
自動作曲のために用意されている[音階」「拍子」[リズム」などのパラメータを操作し、それがどのように音楽に影響するかを見ることで、体感しながら音楽について学ぶことができます。  
音階って何?
音階とは、簡単に言うと、「ドレミファソラシド」のうちの、どの音を使って音楽を作るかということです。たとえば、「ドミファソシ」だけを使って作られた音楽は、どのように作っても沖縄っぽい感じに聞こえます。この「ドミファソシ」だけの音階は「沖縄音階」と呼ばれています。(「ドミファソシ」の音階には他にも色々呼び方があります。)
「ドレミファソラシド」を全部使うものは、ダイアトニック音階と呼ばれています。ポップスやクラシックなど、ヨーロッパやアメリカの主流な音楽は、ダイアトニック音階の音楽です。
 
音階の効果は絶大!?
音楽の雰囲気を決めるものとして、どのような楽器が使われているかとか、どのようなリズム、伴奏方法で演奏されるか、などが考えられます。たとえば、ディスとーションのかかったギターで、エイトビートの伴奏で演奏すれば、たとえメロディがどのようなものであったとしても、ロックっぽく聴こえるはずです。
では、楽器や伴奏方法だけで音楽スタイルが決まってしまうかというとそうでもありません。たとえば、沖縄風の三線の伴奏で、ビートルズを弾いても、沖縄音楽っぽく聴こえるかというと、そうでもないのです。沖縄音楽が、沖縄音楽っぽく聴こえるということには音階というものが強く影響しています。
 
自動作曲ソフトで効果を体感しよう!
自動作曲ソフトのACSを起動して、「クラシック」のページにある「弦楽四重奏」を選択します。

[音楽スタイルの定義]ダイアログボックスを表示し、[楽曲構造]ボタンをクリックします。

音階を[純正率]から[沖縄音階]に変更します。

ACSのメイン画面に戻り、[作曲]ボタンをクリックして曲を作ります。下記がこのようにして作成したMIDIファイルです。
弦楽四重奏
沖縄音階に変更した弦楽四重奏