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  携帯電話用アプリケーションの開発について紹介します。  
モーツアルトのダイスミュージック
モーツアルトのダイスゲームは、「サイコロ」「表」「楽譜」の3つを使用して、誰もが簡単に作曲ができるように工夫されたゲームです。このゲームでは2つのサイコロをふり、出た目の合計にしたがって「表 」→「楽譜」の順で参照し、1小節ずつ曲を組み立てていきます。
モーツァルトのダイスゲームには幾つか種類がありますが、そのうちの1つを、携帯アプリとして作成してみたいと思います。(こちらでWindowsアプリを公開しています。)
データの作成
モーツアルトのダイスゲームの、どれを選ぶかによって作成するファイル数は変わります。今回、作成するダンス曲では、187種類のMLDファイルを用意する必要があります。
このうちの99ファイルはAグループのファイル、88ファイルはBグループのファイルになります。
1つのファイルには、1小節分の演奏データが含まれています。
全部で16小節の長さの曲を作りますが、Aグループのファイルは、前半の8小節、Bグループのファイルは、後半の8小節を作成するのに使います。
Aグループのファイル名は、「A021.MLD」のように、「A」の文字ではじまります。下で説明していますが、サイコロを2回振って、ファイルを選びます。出目の合計が2〜12の範囲ですが、「A」のあとにつづけて、この出目の合計を2文字で書きます。2の場合は、「02」となります。次に、1小節目から8小節目までのどの小節のものかということを1文字で書きます。たとえば、「A021.MLD」であれば、前半の8小節の中の1小節目の出目が2の場合に使用するファイルになります。
ここで例外があります。最終的に、前半の8小節を2回繰り返し、後半の8小節を1回弾いて、1つの曲になるのですが、前半の8小節は、繰り返しの1回目と2回目で弾く内容がことなります。なので、前半で弾くものを「AXX8.MLD」「後半で弾くものを「AXX9.MLD」のようなファイル名にします。
ゲームの手順
まず、前半を作成します。
1小節目をどのように演奏するかは、下記の手順で決めます。
サイコロを2回振って、その出目を合計します。その合計は、2〜12のいずれかになるはずです。
出目にしたがって、1小節目として、「A021.MLD」〜「A121.MLD」のいずれかを選びます。
2小節目以降も同じです。2小節目は、「A022.MLD」〜「A122.MLD」のいずれかを選びます。以降、8小節目まで選んでいきます。
前半部は2回、繰り返します。ただし、最後の8小節目は、出目にしたがって「A029.MLD」〜「A129.MLD」の中から選びます。(サイコロは振りません。)
次に後半を同じ要領で作成します。Bグループのファイルを使用します。後半は前半のように2回、繰り返しません。