実際に何曲か調べてみると、分かりますが、Aメロ、Bメロ、サビなど、曲の部分によって、メロディの音域が変わります。
具体的には、サザンの曲を10曲程度調べてみた結果では、Aメロ、Bメロの最低音はD#、最高音は上のF#でした。さびでは、最低音がG、最高音は上のGになります。このため、自動作曲ソフトの処理の中では、メロディの音域をパラメータとして、変更可能な形でもたせておく必要があります。
Aメロ、Bメロとサビでは、サビのほうが音域があがっているであろうことは、誰でも想像がつくと思いますが、詳しくみてみると、最高音は半音〜全音くらい上になっているだけで、さほどあがっていません。最低音は3度くらいあがっています。自動作曲を行う際に、Aメロ、Bメロ、サビなど各パートを別々に作り、音域を変えてやると、それらしいものが作曲できそうです。 |
サザンの音域
|
ドリカムの音域
|
ポイント
サビは単に音域があがるだけでなく最低音があがるのが特徴
メロディの音域は、パラメータとして保持する |
アルゴリズム − 音域のフィルター |
1 |
音が20個生成されるまで下記の手順を繰り返す |
2 |
63〜77までの乱数を発生させ、それを音高とする |
|
聴く |
このアルゴリズムで生成されたmidiファイルを聞くことができます。 |
|
上の「聴く」をクリックして、再生してみると分かりますが、指定された音域に収まっていても、音がバラバラな感じがします。調整感を出すためには、音階という概念を取り入れる必要があります。 |