音楽スタイルの混合では、2つの音楽を混合しましたが、今度は、3つの音楽スタイルを使用して、新しい音楽スタイルを作り出すということを考えます。 |
ACSには、2つの音楽スタイルの共通部分や差異部分を抜き出して別の音楽スタイルにインポートする「Import
Common」と「Import Variance」という2つの機能があります。 |
2つの音楽スタイルの共通部分を抜き出して別の音楽スタイルにインポートする「Import Common」では、A,B,Cという3つの音楽スタイルに対して、次の処理を行います。 |
1 |
A,Bの2つの音楽スタイルの共通部分を抜き出す |
2 |
抜き出した共通部分をCの音楽スタイルに流し込む |
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AOR、ハードロック、ビッグバンドの3つの音楽スタイルで具体的に考えると、次のようになります。 |
1 |
AOR、ハードロックの2つの音楽スタイルの共通部分を抜き出す |
「ダイアトニックスケール」「8ビート」「ボーカル」が抜き出されます。 |
2 |
抜き出した共通部分をビッグバンドの音楽スタイルに流し込む |
結果として、「ダイアトニックスケール」「8ビート」「90」「ギターのストローク」「ボーカル」「エレキギター」というパラメータの構成になります。 |
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音階 |
ダイアトニックスケール |
リズム |
8ビート |
テンポ |
90 |
伴奏パターン |
ギターのストローク |
メロディの楽器 |
ボーカル |
伴奏の楽器 |
エレキギター |
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上記の処理の結果、下記のような音楽スタイルを作り出すことになります。 |
新しい音楽スタイル = ポピュラー音楽に共通のパラメータ + ロックに共通のパラメータ + ビッグバンド独自のパラメータ |
上記の例では、出来たパラメータは、あまり、パッとしない感じですが、「ロックに共通のパラメータに、ビッグバンド独自のパラメータを乗せた音楽スタイル」という、興味深い構成になっているのです。 |
同様に、2つの音楽スタイルから異なる部分を抜き出し、それを3つ目の音楽スタイルに流し込むことによっても、新しい音楽スタイルを作成することが可能です。2つの音楽スタイルの差異部分を抜き出して別の音楽スタイルにインポートする「Import Variance」では、A,B,Cという3つの音楽スタイルに対して、次の処理を行います。 |
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Aの音楽スタイルの中から、Bの音楽スタイルと異なる部分を抜き出す |
2 |
抜き出した異なる部分をCの音楽スタイルに流し込む |
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AOR、ハードロック、ビッグバンドの音楽スタイルで具体的に考えると、次のようになります。 |
1 |
AORの中からハードロックの2つの音楽スタイルの異なる部分を抜き出す |
「80」「ギターのアルペジオ」「アコースティック・ギター」が抜き出されます。 |
2 |
抜き出した異なる部分をビッグバンドの音楽スタイルに流し込む |
結果として、「ダイアトニックスケール」「シャッフル」「80」「ギターのアルペジオ」「アルト・サックス」「アコースティック・ギター」というパラメータの構成になります。 |
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音階 |
ダイアトニックスケール |
リズム |
シャッフル |
テンポ |
80 |
伴奏パターン |
ギターのアルペジオ |
メロディの楽器 |
アルト・サックス |
伴奏の楽器 |
アコースティック・ギター |
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上記の処理の結果、下記のような音楽スタイルを作り出すことになります。 |
新しい音楽スタイル = ポピュラー音楽に共通のパラメータ + ジャズに共通のパラメータ + AOR独自のパラメータ |