ロボット川柳  
 

ロボットをテーマにした川柳を紹介します。川柳は、五七五の形式ですが、俳句と異なり、季語は必要なく、内容的にも「面白い」ということに重点を置きます。
川柳には、ロボットの写真と解説をつけています。川柳は、ロボットに馴染みがなくても分かるようなものが半分くらい、二足歩行ロボットやROBO-ONEなどの経験がないと分からないものが半分くらいなので、意味が分かるように解説をつけています。

 
 

だらけ 誰がかじった ロボの脛

ロボットの重量を少しでも軽くするためにフレームとなっているアルミに「肉抜き穴」と呼ばれる穴をあけて軽量化がはかられます。これを追求していくと、クレーンのアームように三角形の穴を幾何学的に配置したような厳ついフレームになります。

いつまでも あると思うな ギアの溝

サーボモータのファイナルギアはいつの間にか摩耗しています。

動くほど 体重ふやす 掃除ロボ

人間だと体重を減らすために走ったりしますが、掃除ロボは動き回るとゴミを吸い取って重量が増えます。

AIが 東大めざす 時代かな

人工知能「東ロボくん」は、東大合格を断念して中高生のレベルに落として開発を続けるそうです。

おれのロボ 充電したけど 元気ない

負けたロボットは充電した後も元気がないように見えます。

勝つための 機会学習 いつ終わる?

AIの研究分野の1つに機械学習といものがありますが、ここでは機械と機会をかけています。

逆転だ ロボに背を向け ボタン押す

操作する人とロボットが同じ方向を向いているときは、リモコンのボタンの左右が一致しますが、操作する人とロボットが対面しているときは左右逆になります。このような場合は、ロボットに背を向けて操作すると左右が一致して操作しやすくなります。

車より 歩きが怖い 機械人

一般的に、距離を考えなければ、歩くほうが車に比べて簡単に移動できます。しかし、ロボットの世界では、歩行に転倒のリスクがあるため車輪をつけて移動させるほうが簡単で安全です。

軽量化 ほねが無いのに ほねを折り

構造的に骨があるロボットもありますが、多くのホビーロボットはアルミフレームが骨の役割を果たしています。

高齢化 児童が減って 自動増え

少子高齢化の社会では、労働力を補うためにも様々な分野で自動化が進んでいきます。

サーボ焼け しもやけよりも 気にかかる

サーボモーターに負荷をかけつづけると、焼けてその後使えなくなります。

試合前 禁煙したけど 煙でた

ロボット同士がバトルを行う大会では、試合前や試合中にロボットから煙がでるという悲しい出来事がたまおきます。その状況を歌ったものです。

すまし顔 光る眼玉で 何も見ず

二足歩行ロボットの目玉は、たいていの場合は、飾りです。

センサーを 追加するたび 鈍くなり

加速度センサーや超音波センサーなどを追加すしたあと、処理が上手くできないと、動きが鈍くなります。

掃除ロボ 家族の留守に はい、開始!

「はい、開始!」と「徘徊し」をかけています。

断線は 忘れた頃に やって来る

試合直前など、油断しているとサーボ線などが突然、断線していたりすることがあります。

ちと怖い? 不気味の谷に 近づいた?

ロボットや人形の外見が人間に近づいてゆくと、ある時点で「かわいい」から「不気味」になると言います。

つまずいて 転んだはずが ダウンとり

こける際に、たまたま相手にぶつかって一緒に転ぶと、攻撃が成功したとみなされて、1ポイント獲得となる場合があります。(ルールでは、攻撃して相手が倒れた後に、その勢いで自分が倒れてもかまわないことになっています。)

鉄クズと 言われたけれど アルミ製


ROBO-ONEなどに出場しているバトル用ロボットは、重さと強度 、価格の観点から、アルミ・フレームのものがほとんどです。

独力で 電話に 出んわ 電話ロボ

ロボフォンは、電話がかかってきても持ち主にかわって出てくれるわけではありません。

なめるなよ ギアの摩耗は 命とり

サーボホーンを取り付けるサーボモータのファイナルギアは摩耗しやすいので、けっこうな頻度で交換しています。
 

人間の 仕事を全て 奪う気かい?

「気かい」と「機械」をかけています。

塗り替えた ボディの色で 個性だす

キットとして売られているロボットは、アルミそのままの色だったり、特定の色に決まっていたりするので、そのままだと同じで誰のロボットかよくわかりません。持ち主は、違いを出すために色を変えたり、シールを貼ったりします。

ねじまわし 斜めに回す 奥のねじ

奥のほうのネジが取れると、全部バラさないといけなくなります。ドライバーを斜めからいれて何とか回せる場合もあります。

のろのろと 歩く姿は  ソンビ風

ロボットを人間のように滑らかな動きで歩かせるのはとても難しいです。

はいはいを 飛ばしてすぐに 歩きだし

二足歩行ロボットは、ハイハイとかタッチとかの段階を飛ばして、いきなり歩き出します。

ヒトはヒト 出来ないことは 出来ません

人間に似せた形をしているからと言って、人間と同じことができるわけではありません。

太い足 ドレスで隠し お姫様

ロボットの手足はサーボモータを取り付けるため、人間のように細くすることは難しくなっています。これを隠すために服で覆うということをしています。

ペッパーは 故障じゃないの? あの動き

胡椒と故障をかけてみました。ペッパーの最大の問題点は、騒がしい場所では音声認識が殆ど機能しないことだと思います。

ボタンでは 操作できない こともある

二息歩行ロボットは、リモコンで操作します。ボタンを押して、歩かせたり、パンチを出したりすることが出来るようになっていますが、もちろん出来ないこともあります。
 

負けたロボ ひっくり返って ボロになる

ロボという字は逆から読むとボロになります。

見ていろよ ロボット王に 俺はなる

ワンピースの有名な台詞をもじってみました。

無駄省け! 装備と勝率 比例せず

無駄な装備をつけていると、かえってバトルの邪魔になります。

目立つ技 自分で出してる 効果音

ロボット に搭載されているコントロールボードには、あらかじめ録音しておいた声や効果音を再生できるものがあります。技の動きにあわせて、効果音や決め台詞を再生するようにプログラムしておくことができます。

もはや芸 試合なかばで 頭もげ

ロボット同士のバトルで、試合中に頭がもげるということがたまに起こります。当事者は慌てるわけですが、必ずウケる鉄板芸という感じもします。

役に立つ ロボばかりじゃ つまらない

エンターテイメントはもちろん、アートとしてのロボットもあっては良いのではないでしょうか。

揺れている 地震じゃないよ ハンチング

ロボットの腕や足がブルブルと震えてしまうのはサーボモータの「ハンチング」という現象です。

よく釣れる むかし川べり いまネット

ネットでは、SNSでの釣りとか、メールでのフィッシングとか、釣りはよくないイメージの言葉になっています。

ライダーが おこした事故は 誰のせい?

ライダーは自動運転車に搭載されている障害物を検出するセンサーです。先日、カリフォルニアでライダーを搭載した自動運転車が事故を起こしていましたが、事故の責任は誰にあのでしょうか?
リンク切れ 立ったままで 気絶する

リモコンとロボットのリンクが切れると、操作不能となります。

ルンバでは 掃除できない 場所がある

床以外の場所とか、整理したい過去とか。。。

連敗で 心が折れずに 首が折れ

勝っても負けても、試合の後は機体が傷みます。

ロボじゃなく あやつり人形 うちのパパ

ロボットがある程度、自律的に行動できるのに対して、あやつり人形は、操作したとおりにしか動きません。

わんだけに アイボも出たい ロボワンに

ロボワンは二足歩行ロボットの大会なのでアイボは出場することはできません。