Excelでプログラムを作成する

ExcelのVBAの機能(ExcelでVisual Basicが使用できる機能)を使用して、NeuroCubeをコントロールするプログラムを作成することができます。
ここでは、Excelを使用して、超音波センサーから取得した値を、画面に表示するプログラムを紹介します。



ツールバーの表示

Excelのメニューで、[表示]->[ツールバー]->[コントロール ツールボックス]を選択します。下の図のようなツールバーが表示されます。


デザインモードへの切り替え

ツールバーの中のデザインモードのアイコンをクリックして、デザインモードに切り替えます。(この際、Excelの画面に変化はありません。)

SimToyOcxの読み込み

NeuroCubeの操作をするためのシミュレータ、SimToyOcxを読み込みます。
ツールバーの中のコマンドボタンのアイコンをクリックします。
リストの中から[SimToyOcx Control]を選択します。カーソルが+の形になります。
Excelの画面上をドラッグして、SimToyOcxを配置します。


開始ボタンの配置


プログラムを開始するためのボタンを配置します。
ツールバーの中のコマンドボタンのアイコンをクリックします。カーソルが+の形になります。
Excelの画面上をドラッグして、ボタンを配置します。


マウスを右クリックして、メニューを表示し、[プロパティ]を選択します。

[Caption]の欄に、「ニューロキューブの開始」と入力します。

開始プログラムの記述

「ニューロキューブの開始」と表示されているボタンをダブルクリックします。Visual Basicの画面が開きます。
下のように記述します。
Private Sub CommandButton1_Click()
    SimToyOcx1.OpenCom (1)
    SimToyOcx1.BindControl
End Sub

Private Sub SimToyOcx1_BindControlComplete()
    SimToyOcx1.AddUlt 0
    SimToyOcx1.SetCube
    SimToyOcx1.BindBlock
End Sub

以下の2つのうち、いずれかを記述します。
手動でブロックを接続
Private Sub SimToyOcx1_BindComplete()
    SimToyOcx1.SetRedirect &HFF
    SimToyOcx1.UltSetLevel 0, 0
    SimToyOcx1.UltSetMode 0, 2
End Sub

自動でブロックを接続 (接続するブロックをウィンドウで選択する)
Private Sub SimToyOcx1_BindControlComplete()
    SimToyOcx1.QueryBlock
End Sub

Private Sub SimToyOcx1_SearchComplete(ByVal num As Integer)
    SimToyOcx1.SetCube
    SimToyOcx1.BindBlock
End Sub

ウィンドウの左上のほうに表示されている[表示 Microsoft Excel]のアイコンをクリックして、Excelの画面に戻ります。

値の取得ボタンの配置

値を取得するためのボタンを配置します。
ツールバーの中のコマンドボタンのアイコンをクリックします。カーソルが+の形になります。
Excelの画面上をドラッグして、ボタンを配置します。
マウスを右クリックして、メニューを表示し、[プロパティ]を選択します。
[Caption]の欄に、「値の取得」と入力します。

値を表示するテキストボックスの配置

値を表示するためのテキストボックスを配置します。
ツールバーの中のテキストボックスのアイコンをクリックします。カーソルが+の形になります。
Excelの画面上をドラッグして、ボタンを配置します。

値を取得するプログラムの記述

「値の取得」と表示されているボタンをダブルクリックします。Visual Basicの画面が開きます。
下のように記述します。
Private Sub CommandButton2_Click()
    SimToyOcx1.UltReqPos (0)
End Sub

Private Sub SimToyOcx1_UsonicDistance(ByVal idx As Integer, ByVal val As Long)
    TextBox1.Text = val
End Sub

ウィンドウの左上のほうに表示されている[表示 Microsoft Excel]のアイコンをクリックして、Excelの画面に戻ります。

終了ボタンの配置

開始ボタンと同じ要領で、終了ボタンを配置します。
[Caption]の欄に、「ニューロキューブの終了」と入力します。

終了プログラムの記述

「ニューロキューブの終了」と表示されているボタンをダブルクリックします。Visual Basicの画面が開きます。
下のように記述します。
Private Sub CommandButton3_Click()
    SimToyOcx1.CloseCom
End Sub

ウィンドウの左上のほうに表示されている[表示 Microsoft Excel]のアイコンをクリックして、Excelの画面に戻ります。

デザインモードの終了

ツールバーの中のデザインモードの終了アイコンをクリックして、デザインモードを終了します。

プログラムの実行

「ニューロキューブの開始」と表示されているボタンをクリックします。
(自動でブロックを接続する方法を選択した場合は、接続するブロックを指定するウィンドウが表示されます。
「個別にブロックを指定」を選択し、超音波センサーブロックの0を選択します。)
カーネルブロックと超音波センサーブロックのウィンドウが表示されます。
超音波センサーブロックのスクロールバーを下のほうに下げます。
「値の取得」と表示されているボタンをクリックします。
値がテキストボックスに表示されます。
「ニューロキューブの終了」と表示されているボタンをクリックします。