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  音楽研究所の管理人の日記です。主に音楽やメディアアートに関することを書いています。 過去の日記もご覧ください。
なんと、オペラをオーケストラピットの中から鑑賞するという、世にも稀な経験をしました。
 

 

 

 

1月31日 新型iMac  
  iMacを購入するために日本橋(大阪の電気街)へいきました。新型iMacはどこの店も、一ヶ月待ちということで、思わず、旧型を買おうかしたのですが、コードウォーリアという開発言語が入手できない関係で、思いとどまりました。店員いわく、コードウォーリアのアカデミック・パックを購入するには、まず、ディスカバー・コードウォーリアという製品を購入しなければならず、それの最新版が2月11日にでるとのこと。それなら、今、購入してもすぐに開発はできないから・・・と、購入を思いとどまる。その帰り、奈良のローカルなお店に立ち寄ってみました。なんと、先ほどまで新型iMacの在庫があった様子・・・。1週間でまた入荷するとのことでしたので、即座に予約しました。また、同じ店で、ディスカバー・ウォーリアも予約しました。  
     
1月30日 オペラ鑑賞記  
  ウィーンから演奏旅行に来ているイアンさんが、東京を案内してあげたお礼(?)に、彼の出演するオペラに招待してくれたのでした。前日になって、招待券が2枚もらえることがわかったので、妹のだんなさんにもう1枚の券をあげることにしました。大阪のフェスティバルホールで、開演は5時からということでした。イアンとは、1時に妹のだんなさんとは4時にそれぞれホール横のホテルのロビーで待ち合わせをしました。

1時に団体バスでホールに到着したイアンと会い、4時まで、彼は暇(?)ということなので、まず食事に行きました。そして、昼食時になんと、彼と私はお酒も一緒に注文したのでした。私の知っているジャズピアニストも、お酒を飲んだほうが調子がでると言っていましたが、クラシックの演奏もやはり同じなのでしようか・・・。その後、梅田付近をうろうろしのですが、演奏旅行の最終日でくたくたになっており、しょっちゅう「疲れた」と「眠い」を連発しておりました。

4時にロビーに戻り、妹のだんなさんと落ち合いました。イアンさんは、手配していた券を受け取りにいったのですが、その日は希望者が多く、券が足りないかもしれないから、とりあえず、一緒に来てくれといわれ、わけもわからず、妹のだんなさんにはロビーで待つように行って、私は、イアンさんについていったのでした。

ホテルの地下の駐車場の脇の入り口をくぐると、そこは、すでに劇場の舞台裏(下?)でした。そして、さらに奥に進むと、そこは、オーケストラピットと呼ばれる場所でした。オペラの場合、ステージの前に窪んだ(?)場所があって、そこでオーケストラが演奏するようになっているのです。先に楽器の準備をするから、少し待っていてくれといわれ、私は、彼がドラムやらビブラフォンやらの準備をするのを横で待っていました。

他の楽団員の人も、準備をしているのですが、もっと、緊張しているかと思いきや、ほとんどの人は、少し音をだしただけで、あとは、雑談をしている様子でした。さっきバスで着いたのですから、この場所で、リハーサルをしているはずはありません。それで、本番を迎えるのですから、たいしたものです。

楽器の準備ができると、イアンさんは、券をもらってくるから、少しまっていてくれと言い残してどこかに行ってしまいました。周りはドイツ語を話す人ばかりで、私が心ぼそくしていると、なにか、客席のほうから、オケピットの中を除き込んでいる人がいます。なんと、もうお客さんの入場が始まっており、暇な人たちが中をのぞきこんでいたのです。

開演10分くらい間になってイアンさんが戻ってきました。結局、券が1枚しか手配できなかったので、それを妹のだんなさんに渡すことにして、私は、オーケストラピットの中からオペラを見てくれということでした。妹のだんなさんには、スタッフの女性が既に券を渡しに行ってくれているということでした。ということで、開演までほとんど時間もなく、どうすることもできない私は、脇のほうにあったイスを急遽、イアンさんの横に設置し、そこでオペラを見ることになりました。

しばらくして、演奏がはじまりました。さすがに、良く見えます。なんせ、最前列の席よりまだ前なのですから。でも、ステージが少しはりだした所に役者さんが立つことがあるのですが、そこの位置は死角になって、よく見えませんでした。ステージの両脇には、字幕を表示する電光掲示板がありました。

私は、音をたてては大変なことになると、なるべく動かないようにしていました。しかし、オーケストラの人達をよく観察していると、けっこうごそごそしています。椅子も木の椅子は、けっこうキシキシ音をたてたりしています。すぐ近くにいるティンパニーの人は、高い椅子がつらいのか、演奏しないときは、横の低い椅子のほうに座りかえています。また、時々、咳をしている人もいますし、なんと、オペラを見て、笑い声をたてている楽団員もけっこういます。でも、なぜか、観客とは違う場所で笑うので、あとで理由を聞いてみたところ、歌手が勝手に台詞を変えて歌っているところがあって、楽団員の人はみんなそれを聞いて笑っているのだということでした。けっこういいかげんです。もちろん、字幕は事前につくられたものですから、観客達にはそれがわからないので、笑う場所が違うのです。

第1幕が終わって、休憩時間になりました。その時点になって、券がもう1枚手にはいったらしく、私は、観客席のほうに移動することになりました。また、行き違いがあって、妹のだんなさんも、その時にやっと入場できたとのことでした。私と妹のだんなさんは、それぞれ別の場所に通されたのですが、私の席は、後ろのほうで出入り口から3列目くらいのところなのに、¥12,500という値がついていました。後で話しを聞くと、妹のだんなさんのは、すごく良い席で、真ん中のボックスになっている席だったそうです。横には、評論家の人が座っていたそうです。(妹のだんなさんは、私と違い、オペラに詳しいのです。)値段を聞いてみたのですが、「招待券」となっていて、値段は書いていなかったということでした。一体、いくらする券だったのでしょうか・・??

オペラが終わったあと、私はイアンさんと今度は、夕食を食べにいきました。回転ずしを食べにいったのですが、非常に気にいったらしく、彼は、「アレは何?コレは何?」と言いながら、かなりの種類を食べておりました。そして、オーケストラピットの中から、オペラを見るという普通ではできない経験をした私の一日は幕を閉じたのでした。