着信メロディは、携帯電話の数字盤から直接打ち込んだり、パソコンやインターネット上のファイルから取りこんだりすることができます。ですが、携帯電話はメーカーや機種ごとに着信メロディで使用できる音色や音数の制限が異なっています。このため、数字の打ち込み方、パソコンやインターネットでのファイルフォーマットは、メーカー、機種ごとに異なったものになります。 |
ただ、メーカー、機種によって全くことなっているというわけではなく、やはり、ある程度の規格が決められています。ファイルフォーマットには大きく2つの規格があります。JPhoneで使用されているSMAFファイルとNTT
DOCOMOで使用されているMLDファイルです。 |
SMAFもMLDも、SMFによく似た構造を持っています。ファイルの中は、チャンクというブロックに分けられていますし、その中にはヘッダーやイベントデータが書き込まれています。ただし、通信でやり取りされる以上、ファイルサイズを小さくしなければなりませんから、そのような工夫がされています。例えば、SMAFもMLDも、ノートオンにあたるイベントはありますが、ノートオフのイベントにあたるものはありません。そのかわり、ゲートタイムが情報として付加されています。 |
SMAFの仕様は、YAMAHAから公開されています。MLDの仕様は公開されていないようですが、インターネット上を探すと、独自に解析した結果を発表しているサイトを見つけることができます。 |
SMFのシーケンサーにあたるソフトが幾つかありますので、それを使用してSMAFやMLDのファイルを作成することができます。また、SMFからSMAFやMLDにコンバートするツールも幾つかあります。 |