メディアアート研究室

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Music Plant

 

 
リアルビデオ
前半は、少しモニターの画像が見えずらいですが、後半で、クローズアップされます。

 
概要
 Music Plantは、PCと電子楽器を使用したメディアアート作品である。シンセサイザー等の電子楽器をPCに接続し、演奏を行うと、モニター上に表示されたバーチャル植物が成長していく。この時、植物の形は固定ではなく、その時々の演奏を反映したものになる。例えば、シンセサイザーのキーを1つ叩くごとに、枝が1つ増えていくが、枝の伸びる方向と、そのキーの音程との間に、ある法則が成立しているのである。(ちなみに、2音同時にキーを叩いて和音を演奏すると、枝が2つ同時に伸びるようになっている。)
 演奏を止めたあと、しばらくすると植物の崩壊が始まる。崩壊のパターンは、外側の枝から消失していくパターンと内側の枝から消失していくパターンの2つがある。枝が消失する際、音が鳴るようになっているが、この音は、その枝が生成された時の音を反映したものである。外側から枝が消失していく場合、その枝が生成された時の音と同じ音が鳴るので、崩壊の過程で演奏される音楽は、元の音楽をリバース再生したものになっている。内側から枝が消失していく場合、時間的な経過は、同一のものとなるが、消失の時の音程は、元の音程を裏返したもの(高い音程を低い音程に、低い音程を高い音程にする)になっているので、明るい音楽は、暗い音楽に、暗い音楽は明るい音楽になって再生される。(メジャーコードは、音程を裏返すと、マイナーコードになるため)いずれの場合も、元の演奏が音楽的なものである程、崩壊の時に返ってくる音楽も音楽的なものになり、でたらめに、演奏した場合は、崩壊の時に返ってくる音楽もでたらめな感じなものになる。
コンセプト
(1)音の履歴を、形として表わすことにより、音楽の構造を視覚化する。
(2)音楽を逆に再生しても、元の音楽の本質的な部分が受け継がれることを示す。

 
展示記録
2000/2/5 〜 2000/2/26
神戸元町
アートスペース Forecast
2000/2/12 〜 2000/2/20
大阪道頓堀
SUMISO


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