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  音楽研究所の管理人の日記です。主に音楽やメディアアートに関することを書いています。 過去の日記もご覧ください。  
     
 
6/25(月)  偽の音楽ノート  
  雑貨屋で音楽ノートらしきものが売られていたので、なにげなしに、手にとって見てみた。

驚くべきごとに、ページを開くと、それは五線紙ではなく、方眼紙だった。
この表紙だと、絶対、音楽用のノートだと、誰しもが思うはずであるが、
中身は、数学や理科用の方眼紙である。
ありえない。。。
よくみると、表紙に、「方眼」って書いてあるけど。。。
なぜ、このようなことになってしまったのか、そして、どういつもりなのか。。。
 
 
     
 
6/23(土) 音楽の祭日  
  毎年、この時期になると、音楽の祭日というイベントが行われる。
公共の場所で無料のコンサートを行うといったもので、最初は開催に2〜3か所の会場だったが年々、増加し、いまでは10か所以上、会場がある。

奈良の能楽堂のコンサートを見に行った。
フランスシターという珍しい楽器と、ガンバという古楽器の演奏をみた。
フランスシターは昨年、大仏殿での演奏をみたので2回目である。

ルネッサンス時代の古楽器、ガンバ(テナーガンバ、とかのように音域により数種類ある)の演奏では、ルネッサンス時代の踊り(?)つきである。
 
 
     
 
6/23(土) ボーカロイド曲  
  童謡、唱歌で歌詞入りのものを、せっせとボーカロイドに歌わせて録音する作業をしている。
もう100曲くらいはできたであろうか。
http://www.asahi-net.or.jp/~HB9T-KTD/music/Japan/Studio/MP3/vocaloid.html
データはすでに作ってあるものを使用し、自作のソフトでMP3まで流れ作業で変換するので、1曲10分程度でできる。
手間がかかるのは、「は」の音を「わ」の音にするところか。
たとえば、「私は真っ赤なりんごです。」は、「私わ真っ赤なりんごです。」と書き換えなければならない。「へ」も同様に「え」に変える必要がある。
 
 
     
 
6/21(木) 慰問演奏  
  介護施設で、ギターのおじさんと、スリットドラムの演奏をした。
ケースをつくったものの、楽器の持ち運びはやはりたいへんで、雨がけっこう降っていたのもつらかった。
今回は、ほとんど練習していなかったが、以前より上手に演奏できたように思う。
楽器も大きめのものに変更したので、音が大きくなったのも好評だった。
 
 
     
 
6/8(金) 沖縄と奄美の音階  
  工工四という沖縄の三味線用の楽譜を表示するコーナーを作ったときに、沖縄民謡のデータを何曲か作ったが、どうも一般に言われている沖縄音階とは違う音階が使用されているようなので、プログラムを作って音階の使用頻度を調べてみた。
沖縄の音楽 のページに結果をまとめたが、やはり、沖縄音階は、「レ」と「ラ」がない音階という通説は違っていることがわかった。「ラ」は確かに抜けているのだが、「レ」が完全に抜け落ちている曲はほとんどない。「レ」は使用頻度が少ない、という程度の表現が正しいだろう。
また、奄美の音階はヨナ抜き音階といわれるものだが、沖縄民謡の中にもヨナ抜き音階を使用しているものがある。おそらく、奄美の影響を受けているのだろう。
そもそも不思議なのが、沖縄、奄美のように近接する地域の民謡で、両方とも島唄と呼ばれる似たような形態をとっているのに、なぜ、使用される音階が違っているのか、ということである。
このことについて、何かの説を目にしたことはないが、それなりの理由がありそうである。。。
 
 
     
 
6/5(火) 動物は音楽を理解するか?  
  TV曲の番組スタッフから質問のメールが送られてきた。
まだ企画段階のものだろうから、詳しくは書けないと思うが、質問をつきつめると、
「動物は音楽を理解するか?」ということになるかと思う。
(この程度なら書いても大丈夫だろう。)

まず、人間と動物とでは、聞こえる音の範囲が違うということを考えなければならない。
これを可聴域というが、低い音は、何ヘルツまで聞こえ、高い音は何万ヘルツまで聞こえるかということが、動物ごとに違っている。

http://www.asahi-net.or.jp/~HB9T-KTD/music/Japan/Research/MediaArt/hearing_range.html

動物は、自分で発声する周波数帯の音が特によく聞こえるようで、
哺乳類などは人間に近いが、鳥類などは、意外と耳が悪い。

また、イルカのように、ものすごく高い音が出せるけど、自分ではその音は聞こえないという不思議な動物もいる。

おおむね、体の大きい動物は低くて長い声でなき、
体の小さい動物は、高くて、短い声で繰り返しなくということが言えると思う。
たとえば、ゾウや牛のなき声は低くて長いが、鳥など小さい動物は、甲高い声を繰り返してなく感じである。

また、可聴域に加えて、どのくらいの周波数まで区別して聞こえるかという問題がある。
たとえば、人間だと、どの人も、ドレミの音は区別できるし、訓練された人だと、半音の100分の1の違いまで区別できる。
動物に聞いてみないと分からないが、動物はこの区別があまりできていない可能性がある。

人間でも、3歳ぐらいまでの音楽環境によって音感が決まるようだから、野生の状態の動物だと、音感が育っていない可能性が高い。
人間と一緒に暮らしているとか、動物園の園内音楽を聞きながら育ったとかだとマシかもしれない。

次に、音楽の速さや符わりの問題がある。
人間が聞く音楽のテンポは、だいたい人間の脈拍の範囲で、60〜120BPMあたりと言える。
しかし、小さな動物ほど、脈拍は速い。鳥の鳴き声を音楽としてとらえると、テンポが速めなのは、このことと関連しているだろう。

まとめると、小さな動物には、高い音で早いテンポの曲を、大きな動物には低い音で遅いテンポの曲を聞かせればいいことになるが、どうなんだろう。。。
以前、動物園に行って、こっそりと動物に超音波をあてるという実験をしたことがあるが、
動物たちは振り返りもしなかった。がいして天敵が発する音以外には無関心なのではないかと思う。。。

 
 
     
 
6/5(火) 工工四  
  沖縄の三線の楽譜、工工四を表示するページが、だいたいできあがった。
http://www.mu-tech.co.jp/music_files/koukoushi/index.html
例によって、1200曲ほど収録している。
外国の民謡など、沖縄とは関連が薄い曲がほとんどだが、
沖縄の曲も20曲弱ぐらいはあると思う。

最近、この工工四の表示ページの作成にあわせて、
沖縄の曲を何曲か追加した。
沖縄の音楽と言えば、レとラがないヨナ抜き音階(琉球音階)だが、
どうも、曲を入力していて、あてはまらない曲が多い気がする。
いろいろ、ページを見ていて、やはり、レとラがないというよりは、
ミとラがない感じの曲が多いらしい。
いったいこれは、どういうことなのか。。。

Gのキーだとすると、ミとラを抜くのは、Cのキーでレとラを抜くのと同じことになるが、
それだとF#が音階に入ってくることになる。
一時的にGのキーに転調している感じもするので、実際、そうなのかもしれない。
沖縄音楽は、完全5度上のキーとの間で、レとラがない状態で、いったりきたりしているということか
 
 
     
 
6/1(金) 蛍とコンサート  
  毎年、この時期になると、近くの公園で蛍の鑑賞会(?)のようなイベントがある。
近くの公園といっても、けっこう大きな国立公園である。(家から車で5分ほどか?)

蛍鑑賞が始まる前に、コンサートがあり、二胡と龍笛の演奏があった。

龍笛を吹く感じでリコーダーを演奏するとどうなるかというコーナーがあった。
龍笛は、音色というより、メロディや装飾音に特徴があることが分かった。
リコーダーでも、同じような演奏方法で吹けば、龍笛とそっくりな感じになる。
音色自体は、さほど変わらないということか。