古典音楽研究室

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     このページは、私が、自動作曲システムに、クラッシック音楽の作曲機能を組み込む際に、特に留意した点を中心にして書かれています。 
    クラッシック音楽の場合は、ポップスのように、小節ごと(あるいは、半小節ごと)に、コードを割り当てていくような考え方は、あまりないような気がします。少なくとも、楽譜には、コード進行は表示されていません。でも当然、和音はあるわけです。クラッシックでは、メロディーを構成する1つ1つの音に対して、和音をつけていけば、それらしい曲ができるような気がします。自動作曲システムでは、このような考え方で、ヴォイシングという機能を設けてメロディーの下に和音をつけています。また、ポップスよりもクラッシックのほうが、不協和音に対する制約が厳しいですから、このようなことにも留意しています。リズムは、ポップスでいうオモテに力点を置くと、クラッシックっぽくなると考えています。 

 
 
カノンの不思議
カノンの曲の構造と、モーツアルトが作曲した曲を紹介しています。


 
 

チェンバロ曲
 
チェンバロ曲について ピアノが発明される前は、鍵盤楽器といえば、オルガンかチェンバロでした。チェンバロ曲というと、まずバッハの××組曲などというものを思いうかべる方が多いのではないでしょうか。とりあえず、音色を「ハープシコード」に設定すると、すでにそれっぽく響きます。あと、ベースラインは、ポップスのような、単純パターンではなく、多少、旋律っぽくすると、かなり感じがでてきます。たまに、「タリラリラリラ〜」という感じのトリルを入れてあげると、さらにいい感じになりました。
自動作曲システムによるサンプル曲 MIDIデータ
 
ピアノ曲
 
ピアノ曲について クラッシック・ピアノというと、やはり、ショパンでしょう。自動作曲システムでは、音色以外は、チェンバロ・ソロとほとんど同じ設定で作曲するようになっています。音色は、もちろんピアノの音色ですが、MIDIの音色をそのまま用いると、ピアノをソロで弾く時の雰囲気がでませんので、リバーブをかけて残響を大きくし、ブライトネスで、音をきらびやかにしてあります。
自動作曲システムによるサンプル曲 MIDIデータ
 
教会のオルガン
 
教会のオルガンについて 教会でパイプオルガンで演奏されるような曲には、明らかな特徴があると思います。クラッシック音楽の場合、ジャズやフュージョンと違って、7度や2度の不協和音というのは、非常に気になります。
ストリングスやオルガンのように、アタックが弱く、持続する音では、特に、気になりますので、自動作曲システムでは、これらの不協和音を減らすような工夫がされています。
自動作曲システムによるサンプル曲 MIDIデータ
 
弦楽四重奏
 
弦楽四重奏について 弦楽四重奏となっていますが、自動作曲システムでは、たぶん五重奏くらいになっていると思います。また、主旋律のストリングスは、音に広がりをもたせるために、トラックを2つ使用しています。ディレイ音用のトラックを設けて、デチューンをかけ、左右に振り分けることによって、ステレオ感をだしています。旋律間で発生する不協和音は、クラッシック音楽では非常に気になりますので、これらを取り除くような工夫を行っています。ベースラインは、チェロを使用していますが、チェンバロやピアノと同じような、パターン化されたラインでは、不自然なので、多少、メロディっぽいラインを弾くように作られています。3台のストリングスでメロディをとりますが、この他に、ピッチカートの音が時々なるようにしてあります。
自動作曲システムによるサンプル曲 MIDIデータ
 


 
 


 

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