プログラムの仕組みと使用方法

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開発の経緯
民族音楽には、12平均律以外の音律を使うものが多くあります。自動作曲システムでは、当初、12平均律で近似して、各民族音楽を再現しておりましたが、某女史よりご指摘をうけ、開発にいたったわけであります。
用途
プログラムを実行すると、音律変更のデータに続いて、CからBまでの11音を含むMIDIファイルを書き出します。実際に使用する場合は、シーケンスソフトでこのファイルを開き、音データの部分を削除して、自分の使用する音データを加えます。パラメーターを変更することによって、さまざまな音律を作り出すことができますが、民族音楽等の音律を再現するには、その音律が平均律から何セントずれているかを、知っておく必要があります。
使用方法
プログラムを実行すると、ダイアログボックスが表示されます。まず、GSあるいは、XGの音源の指定を行ってください。次にCからBまでの各音名の横に、数字を入力する欄がありますので、ここに、平均律からのズレをセント単位で入力します。初期の状態では0が設定されています。50までの値を入力してください。数字の横にあるボックスをチェックすると、マイナスの値を入力したことになります。例えば、ボックスをチェックし、35と入力すると、平均律から−35セントずれた音程となります。準備ができたら、MIDIファイルの作成を行います。MIDIファイルを再生すると、CからBまでの音程を順に再生しますので、音程の違いを確認することができます。
仕組み
MIDIで微妙な音程を再現するには、2つの方法があります。(これについては、コラムのページを参照してください。)プログラムでは、MIDIのシステム・エクスクルーシブを使用しています。GS,XGのリセットコマンドを書き込んだ後、システム・エクスクルーシブで、CからBまでの11音の音律を変更するコマンドを書き込んでいます。その後、CからBまでの11音の発音データを書き込みます。システム・エクスクルーシブは、「ZATTA」、MIDIと音律については、「FMIDICLA」、「T.Minのページ」を参考にさせていただきました。(敬称略。これらのサイトへのリンクは、リンクのページにあります。)
今後の野望
ユーザー・インターフェースを改良したいと思います。
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